飼育員ブログブログ
2023年5月31日(水)今年も始めました!
夜間の最低気温が15℃以上になり、今年もフサオマキザルの夜間放飼を始めました!
夜間放飼とは、名前の通り、夜も放飼することです。
グラウンドと寝室を行き来できるようにすることで、フサオマキザルが自由に使える空間を広げることができます。
この取組は去年の夏から始めました。
実習生にデータを取ってもらい、
・本当にグラウンドをあけるメリットがあるのか?
・いつ頃寝て、いつ頃起きるのか?
などを明らかにしました。
カメラに興味津々のフサオマキザルたち。アップもたくさん撮れました笑
フサオマキザルは冷暖房の効いた室内に入れるようにしていても外にいることが多く、今年も夜間外に出られることを待ち望んでいたようで、扉を開けると全個体、一斉に外に出ていきました。
去年もそうでしたが、夜間放飼を始めると部屋の中がとてもきれいです(つまり、使っていないということだと思います)。
去年、実習生に撮ってもらったデータから
・夜間のほとんどをグラウンドで過ごしている
・19時頃に寝始め、4~5時頃から活動を始める
ということがわかりました。
もうひとつ、意外だったのは、日によって寝る場所を少しずつ変えている、ということです。
おかげでカメラを仕掛けてもなかなか寝ている様子がうまく撮影できず苦労しました…。
閉園前、順位の低い個体が残った餌をゆっくり食べる様子も見られます。
夜間放飼は、夜に使える空間が広がっただけでなく、他にもいいことがいくつかあるということがわかり、担当者としては嬉しく思っています。
気温と相談ですが、10月くらいまではこの取組を続けられるかな?と思っています。
フサオマキザル担当:櫻井