飼育員ブログブログ
2023年5月13日(土)今日は「世界渡り鳥の日」!
本日5月13日は国連が定めた「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」です。
※世界渡り鳥の日ホームぺージ:https://www.worldmigratorybirdday.org/
「世界渡り鳥の日」は渡り鳥やその生息地の保全の必要性を啓発するキャンペーンを行う日となっており、世界中で色々なイベントが行われているそうです!
ちなみに、今年は本日5月13日と10月14日が「世界渡り鳥の日」となっています。
「渡り鳥」と聞いて皆さんはどんな鳥をイメージするでしょうか。
環境省のホームページを見てみると…
「日本で見られる野鳥の多くは、季節によって移動しています。移動する距離は、山地と平地、北海道と本州、日本と海外など様々ですが、日本と海外とを移動するものを「渡り鳥」と呼んでいます。」
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/life.html)
とありました。
渡り鳥は下の3つに分けられます。
・夏鳥:春に南から日本にやってきて繁殖し、秋には南に渡って越冬する鳥
ツバメ、オオルリ、キビタキなど
・冬鳥:秋に日本より北の地域からやってきて日本で越冬し、春には北に帰って繁殖する鳥
ハクチョウ、ツグミ、ガン・カモ類(渡らない種もいる)など
・旅鳥:春と秋の渡りの途中で日本に立ち寄る鳥
シギ・チドリ類(渡らない種もいる)など
この時期に見られる渡り鳥で一番身近なのは夏鳥の「ツバメ」ではないでしょうか。
動物園でも最近ではほぼ毎日観察されます。
過去には東エントランスに巣をつくり、繁殖していたこともありました。
このツバメたち、冬は東南アジアやフィリピンなどで過ごすと言われており、長い距離を飛んで移動しているのです。あんなに小さな鳥がそんな長距離を移動しているなんてすごいことですよね!
さて、「世界渡り鳥の日」に話題を戻すと、毎年テーマを決めて啓発活動が行われており、今年のテーマは「水:鳥たちの命を支える水」だそうです。
私たち人にとっても水はなくてはならないものですが、鳥にとっても川や海岸、湖など水環境はとても大切です。
日本は世界の渡り鳥の航路「東アジア・オーストラリア フライウェイ」に位置しており、たくさんの鳥たちがやってきて、水環境を利用しています。
「浜辺で撮影したキアシシギ。キアシシギは主にロシアで繁殖し、東南アジア・ニューギニア・オーストラリアで越冬すると言われています。日本には渡りの途中で立ち寄ります。※この写真は園内で撮影したものではありません」
私もこの機に鳥たちにとっても大切な水環境を守るために何ができるか考えてみようと思います。
皆さんも、考えてみてください!また、ぜひ野鳥を観察しに出かけてみて下さい!渡り鳥たちにも出会えるかもしれませんよ^^
種の保存展示課:しまだかなえ