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2023年5月5日(金)国際マカク週間

5月の第1週目は国際マカク週間(International Macaque Week)です!

今回は、アカゲザルのヨネ(17歳メス)についてのお話をします。
現在、アカゲザルは12頭(オス1頭、メス11頭)いますが、その中でヨネ(メス)は一番若く、群れの中で一番人に慣れていてエサの時に担当者のすぐそばまで寄ってきます。
実はヨネは人工ほ育で育ち、群れに戻った個体でした。ヨネの母ザルが面倒を見なくなったため、やむなく人工ほ育で育てることになりました。
しかし、人の手で育てられたままだと本来群れで暮らすサル同士の付き合い方が分からなくなります。
そこで、子ザルを別のサルに取られて返してもらえなかったため群れから分けて展示していた別の母子2頭と一緒にすることにしました。
ヨネは母子を怖がることなく、子ザルと遊んだりするようになり約1か月間問題が無かったので、母子と一緒に群れに戻しました。
幸い群れに戻ったヨネは、他のサルたちから攻撃されることもなく受け入れられたようでした。
ヨネは最初のうちは他の子ザルが遊ぼうと近寄ってくると逃げていましたが、徐々に群れになじんでいってくれました。

当時の事を思い返すと、すっかり大人になり群れの中で暮らしている今のヨネの姿が頼もしく見えます。

アカゲザル担当  山下

群れで一番若いヨネ