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2023年5月1日(月)国際マカク週間について

5月の第1週目は国際マカク週間(International Macaque Week)です!

マカクとは、オナガザル科マカク属に分類されるサルのことで、ニホンザルや京都市動物園で展示しているアカゲザルもマカクの仲間です。

アカゲザルは、北インドを中心に、中国南部にかけて広く分布しています。

アカゲザルとニホンザルは一見よく似ていますが、大きな違いとして、ニホンザルに比べアカゲザルの方が尾が長く、背中から腰にかけての毛が赤っぽいのことが特徴です。

マカクの特徴である食べ物を一時的に溜め込む『頬袋』や、硬いところに座る時にクッションの役割をもつ『尻だこ』があります。

また、アカゲザルは実験動物として用いられる事があります。血液型のRh+やRh−は、アカゲザルの英名(Rhesus macaque)の頭文字から付けられました。

サルの群れというと皆さんは「ボスザル」を連想されると思いますが、アカゲザルの群れには「ボスザル」は存在しません。オスとメスにそれぞれ順位が決まっていて、一番順位の高いオスを「第1位オス」、メスを「第1位メス」と呼んでいます。

アカゲザルの群れは母親と子供の関係性が強い母系社会になっています。オスたちはメスたちとうまく折り合いをつけながら暮らしています。

この国際マカク週間をきっかけに、アカゲザルの事を知っていただきたいと思います。

一番上に座っているのは第1位メスのツボネ
一番人馴れしているヨネ(メス)

                                  アカゲザル担当 山下