飼育員ブログブログ

2023年4月22日(土)オクのツメを切りました。

3月末に、トラのオクの左前肢にツメが刺さっているのを見つけたので、4月10日の休園日に麻酔下でツメを切りました。

ツメが刺さっているので左前肢を上げているオク

発見から実施まで、休園日がなかったこともあり少し時間があったのでいろいろと準備を進めました。

処置中は麻酔がかかっていますが、念のためオクの肢をロープでくくっておくので、くくる担当の職員にくくり方をレクチャー。

担当獣医師は麻酔銃で狙った場所に当てる練習。

そして担当者は、当日の麻酔はいつもと違う寝室で行うため、麻酔を行う寝室に入ってもらう練習。

寝室にはすんなり入ってくれましたが、数年前の肢の手術のとき、麻酔前にオクは吠えて動き回って麻酔銃を撃つチャンスがなかなかなかったと聞いていたので、普段は開けない扉が開いていることや人が複数いる状態にも慣れてもらう練習もしていました。

しかし、途中で警戒して寝室に入らないようになってしまったので、最終的にはもう欲張らずただ寝室に入ってもらうだけの練習になりました^^;

そして迎えた当日。オクがどこまで暴れるか…と担当者と担当獣医師はすごく緊張していましたが、聞いていた話と全然違ってオクはすみっこでじっとしていました。

さすがに麻酔銃を1回打たれたら暴れ始めるだろう…と思っていたら、1発目の麻酔銃が当たってもそのままじっとしていたオク。でも全然平気、というわけではないので耳はペタンとしています^^;

じっとしてくれていた方が麻酔銃は当たりやすいし、麻酔は効きやすいし、良いことづくめなので、どうしてそうしてくれていたかはわかりませんが、じっとすることを選んでくれたオクに大感謝です><

おかげですんなり麻酔がかかってくれたので、練習通り肢を縛ります。

そして体重測定。体重は177kgでした!(画像ではオクを乗せた板込みの重さになっています)

採血や触診などの簡単な健康診断も終え、目的のツメ切り。左前肢の3番目の指のツメが刺さっています><

刺さっていたツメも含め、全部のツメを切ってもらい、無事処置は終了!

オクも職員も何事もなく終えることができました。

麻酔から醒めたばかりでまだウトウトしているオク

翌日の朝にはもう外に出たい!と扉をガリガリひっかいてたくらいしっかりしていたので、朝からいつも通りグラウンドに。

またツメが刺さることのないよう、ツメ研ぎができる丸太も新しく入れました。

オクも今後、年をとってくると運動量が落ちたりツメ研ぎの頻度が少なくなったり、ツメが伸びやすくなってきてしまいますが、ツメ切りの度に麻酔をかけるのは負担になってしまうので、少しでもそうならないための管理をしていけたらと思います。

トラ担当 なかはら