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2023年4月22日(土)餌の寄付2022年度まとめ

 1年を通して寄付を受け入れて2シーズン目となった2022年度を2021年度と比べて振り返ります。
 御協力いただいたのは39(前年比+2)の企業・団体・生産者の皆様で、前年度から引き続き御支援いただいたのは22の企業・団体・生産者で、約59.5%を占めています。
 また、寄付していただいた餌の量は約32t(前年比+6t)で、そのうち剪定枝が約13t(前年比+2t)と約41%を占めています。なお、内容は62(前年比-15)品目(剪定枝は1品目としてカウント、樹種は31種〈前年比+7〉)と、前年度に比べて品目は減少しておりますが、全体の寄付量並びに樹種は増加しており、取り組みは順調に進んでいると考えております。
 直近3年間の飼料費の推移は、2022年:約5300万、2021年:約5100万円、2020年:約5700万円となっており、前年比+3.8%の△約200万円となりました。しかし、昨今の飼料費の高騰によって、いろいろな品目で1.2~1.5倍に価格が上昇していることを考慮すれば、寄付による飼料費の縮減効果は大きいと考えています。実際、寄付されたものを購入した場合の費用は約1200万円にのぼると試算しています。

 なお、飼料購入量は、前年比▼約13.6%の172t、品目は▼8.5%の98となっていますが、これは、寄付量の増加に加えて、給餌内容を見直し、牧草から乾草に切り替えたことやアマゾンほしい物リストの活用等が主な要因と考えています。
 これらの成果は、継続して御支援いただいている皆様、そして、新たに御支援をしていただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
 来年度も引き続き、端材の有効活用や廃棄量の減量等、SDGsに貢献するとともに、新たな取り組みにも挑戦していきたいと考えております。

              【麦茶殻の飼料活用】


         【ゾウの糞と緑茶殻で堆肥の生産】

 今後とも皆様の御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げます。


 副園長 和田