飼育員ブログブログ
2023年4月5日(水)守れ!イチモンジタナゴ プロジェクト2023始動!!
今年で8年目となるイチモンジタナゴの繁殖保全プログラム
『守れ!イチモンジタナゴ プロジェクト2023』が始動しました!
事前に募集した15名の参加者の方と一緒に、
月1回、全5回のプログラムで
イチモンジタナゴの繁殖や
噴水池の生物調査、環境整備に取り組みます。
第1回目のプログラムは
イチモンジタナゴの繁殖水槽づくりです。
守るための第一歩、それは知ること。
イチモンジタナゴとはどんな魚か、
生息地や、野生での現状、繁殖期の体の変化、
二枚貝に産卵するというユニークな生態などをしっかり学びます。
そしていよいよ繁殖水槽づくりへ!
まずは産卵母貝となるヌマガイを選びます。
選んだ貝にダニがついていないかチェックします。
貝を開口器で少~し開き、中に水をかけて洗い出します。
慎重な作業なので、ここは専門家である
元琵琶湖博物館学芸員の松田先生にご指導いただきながら進めます。
タッパーに床材となる泥を詰めて貝を半分ほど埋め、
タッパーごと静かに水槽に沈めます。
その他、水草や石、シェルターとなる塩ビ管も配置して、
水槽の準備ができたら繫殖用個体の導入です!
昨年生まれた個体、約70尾が入った水槽の中から20尾程度捕獲し、
雌雄を判別しながら、1つの水槽につき
オス1尾、メス3尾を選抜して繁殖水槽へ入れます。
雌雄判別も間違わないよう松田先生に見ていただきました。
この大きな水槽にたった4尾だけ?!
数の少なさにビックリですね!
たくさん入れた方が繁殖する確率も上がるんじゃないかと
思ってしまいますが、
松田先生曰く、オスがたくさんいると縄張り争いばかりして
なかなか繁殖しないんだそうです。
1時間程度かけ、今年は2つの繁殖水槽を作りました。
たくさんの稚魚が生まれますように☆
担当:くろ(*´ω`*)