飼育員ブログブログ

2023年3月22日(水)またまた抱卵中🥚

フンボルトペンギンのセリが、またまた卵を産みました🥚✨

左側で立っているのが卵の父タカ、
右側で腹這いになっているのがセリです🐧


セリのお腹の下に卵があるのがわかりますか??
セリのガードが堅く、
写真では1個しか見えませんが、
ただいま2個の卵を抱卵中です。

しばらく見ていると、セリがお腹の下をクチバシで探り、
卵をチョイチョイと動かし始めました。

実はコレ『転卵』と言って、
読んで字のごとく卵を転がしているのです!
こうすることで、卵がまんべんなく温められるだけでなく、
やがてヒナになる発生中の胚(はい)が
殻の内側に張り付いて死んでしまわないようにしているのです。

転卵はペンギンに限らず、多くの鳥類に見られる習性です。
抱卵中の親鳥は1時間に1回程度の頻度で転卵しているのだとか…。
転卵をせずに卵を温めると、胚の死亡率は高くなり、
また、死亡せずに育ったとしても発育不良、奇形の確率が上がります。
元気なヒナに育つために、転卵は欠かせないんですねー🐥🎶

ちゃんとお世話してるんだな~と思って見ていると…

あっ💡
奥のもう1個の卵も見えましたっ!!
普段、鉄壁のガードでなかなか卵を見せてくれないセリですが
いいタイミングで転卵してくれたので、
しっかりと2個の卵の無事を確かめられました(*^^)v

ちなみに、父タカの抱卵ガードはちょっと緩め(;´∀`)
巣のフタを開けると立ち上がってこちらを見てくることが多いので、
簡単に卵を確認できます(笑)

ちょっとでも卵写りのいい写真を撮ろうと
セリのお腹にズームして夢中でシャッターを切っていると、
何やら刺すような視線が…

ハッ! Σ(゚□゚;)
タカです💧
頭を高く上げて首をかしげ、
「いつまで撮っとんねんっ!」
とでも言いたげなこの表情。。。

「あ…ごめんね。。ついね、夢中になっちゃって…💦
もういい写真撮れたから終わりにするし。うん。。」
そう言って担当はそっと巣のフタを戻しました(;´▽`A“

前回産んだ卵は残念ながら無精卵だったので、
今回こそは!と期待が高まります☆

もうしばらくしたら、
検卵して有精卵か無精卵かを調べてみますので、
続報をお待ちください♪

くろ(*´ω`*)