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2023年1月22日(日)獣医室だより194 フサオマキザルの雌雄判別と個体識別

動物園では、毎年年末に大掃除を行います。
診察室の掃除が終わり一息ついていたところに、フサオマキザルの飼育担当者から無線が入りました。
フサオマキザルのヒナタが1頭だけ部屋に残っていたため、雌雄判別を行いたいという連絡でした。

以前のブログでもご紹介しましたが、若いフサオマキザルの性判別は、捕獲して行う必要があります。
雌雄とも似た外部生殖器を持ち、遠目には違いが分かりにくいのです。
判断するには、性器の先端に穴があるか(オス)、あるいは尾側に溝があるか(メス)を確認します。

確認の結果、ヒナタは男の子であることが分かりました。
タマキ(♀)の後は、ツヨシ(♂)、ヒトシ(♂)、ナギサ(♂)、ヒナタ(♂)と、フサオマキザル舎は最近男の子が続いています。

両親が同じ兄弟ということもあり、残念ながら、私は個体識別に自信がありません。
飼育担当者は体格や特徴から個体が識別できるのですが…
その個体がその個体であるという確実な担保をとるために、当園ではフサオマキザル全個体にマイクロチップを挿入しています。
マイクロチップを注射器で肩甲骨間の皮下に挿入し、縫合して医療用アロンアルファで閉創。
ストレスを最小限にするために、確実かつ迅速な処置を心掛けています。

土佐