飼育員ブログブログ
2022年11月23日(水)どんぐりの木【クヌギ】
4種類目はクヌギを紹介します。どんぐりの落ちる時期は、すでに過ぎているため、園内でも落ちている実を拾えなくなりました。
京都の森に6本あり、下の写真は棚田下段のたんぼの西側にあるクヌギ2本で、その他に上段のたんぼの北側と東側に1本づつ、クマ舎の南側に2本あります。他にもイチモンジタナゴ繁殖場と遊園地の汽車の線路沿いにありますし、もしかしたら実生のものもあるかもしれません。御来園の際に確認してみてください。
これまで紹介した3種(シラカシ、ウバメガシ、アラカシ)と同じくブナ科コナラ属ですが、これまでの種と違い、どんぐりの形が大きくて丸く、殻斗のりん片が反り返ってもじゃもじゃになっているのが特徴です。
ただ、2年かかって実るのはウバメガシと同じです。
葉は細長く、縁には鋸歯(ぎざぎざ)があり、先端がとがっています。
また、鋸歯の先端は0.2~0.3cmの針になっています。
樹皮は灰褐色で、成長するにしたがって縦に割れ目が入り、指で押しても硬いのが特徴です。
シイタケの原木になったり、樹液にカブトムシやクワガタが集まることで知られています。
副園長 和田