飼育員ブログブログ
2022年11月15日(火)どんぐりの木【アラカシ】
3種類目に紹介するのは、今一番落ちてきている「アラカシ」(ブナ科コナラ属)です。
東エントランスから入園され、大屋根を抜けて右側に並んでいるのが、アラカシの生け垣で、学校や公園などでも同じように植栽されています。
この下にはテーブルベンチが並んでおり、座って休憩できるのですが、休憩ついでに耳をすましたら、カサカサとどんぐりが落ちてくる音が聞こえてくるかもしれません。
アラカシのドングリの特徴は、1年で実り、その実には縦じまが目立ち、殻斗は横じまになっています。
葉は互生し、長楕円形で先端が尖り、葉身は革質で硬く、葉縁の中央から先端にかけて粗い鋸歯(きょし)があります。
葉の裏面は粉を吹いたように毛が多く、白味を帯びています。
樹皮は黒っぽい灰色で、成木でも表面に裂け目や割れ目などはなく、ほぼ滑らかです。材としては、農具や工具の柄、餅つきの杵などにも利用されているようです。
京都の森では、キツネ室向かい側の緑地帯や
クマ舎の東側でも観察できますので、御来園の際にはお立ち寄りいただければと思います。
副園長 和田