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2022年11月12日(土)どんぐりの木【ウバメガシ】
今回は、サル舎・フサオマキザルのグラウンドの北側の緑地帯に2本ある「ウバメガシ(ブナ科コナラ属)」を紹介します。
通常は5~6m程度の低木が多いようですが、園内のものはもっと低くなっています。
それでも、すでにたくさんのドングリが目につきますが、ウバメガシでは2年かかってどんぐりが実ります。
殻斗はうろこ状で、褐色に熟したものは生で食べられます。
葉は互生していますが、枝先では輪生状になっています。長さ3 – 6cmの倒卵形で、葉縁には波状の鋸歯(ぎざぎざ)があります。そして、葉身はやや厚くて硬く、表面は濃緑色でやや光沢があり、裏面は淡緑色となっています。
樹皮は黒褐色で独特の縦方向のひび割れが入り、短冊状に剥がれます。
良質の炭で有名な備長炭の原料として知られています。
副園長 和田