飼育員ブログブログ
2022年9月21日(水)獣医室だより181 アカゲザルの慢性腎不全
京都市動物園の老猿ホームで飼育している2頭の高齢アカゲザル。
このうちビートという個体は、慢性腎不全を患っています。
定期的に行っている健康診断の中で、腎機能の低下が確認されました。
急性腎不全と異なり、慢性腎不全は顕著な症状が見られないことがあります。
ビートの慢性腎不全も同様で、行動や食欲に問題はなく、目立った症状も見られません。
しかし、腎臓の機能が低下しているのは明らかですので、現在、毎日の投薬と定期的な補液で対応しています。
写真は、補液の前に、肺の音に異常がないか確認している様子。
彼女たちの生活の質を維持することを目指して、治療を続けています。
土佐