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2022年9月4日(日)獣医室だより179 チンパンジーの外傷

この夏に、チンパンジーのローラが、性皮に大きな傷を負ったことがありました。
他個体に攻撃されたとみられ、発見したときはまだ赤い血の塊が陰部に付着していました。
性皮が一部欠損していましたが、捕獲はせず、抗生剤を飲ませて様子を見ることにします。

受傷後10日目の様子。
性皮の右側、草で半ば隠れている部分の上に傷跡がありますが、目立たなくなっています。
抗生剤の投薬も終了し、本人も気にしている様子はありません。

麻酔をかけて治療することによるメリットとデメリットを比べ、今回は投薬による治療を行いました。
その時々で、最適な治療を選択していくことが出来れば、と思っています。

土佐