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2022年8月28日(日)獣医室だより178 ワオキツネザルの去勢

当園では、現在5頭のワオキツネザルを飼育しています。
このうちオスのサンゴについて、先日去勢を行いました。
これまで同居していたメスのツクシと闘争を繰り返すようになり、祖母のルナや母親のキンカンと同居させる必要が出てきたためです。

手術の方法は、イヌの去勢と同様の方法で行いました。
麻酔から覚醒まで大きなトラブルもなく終了しましたが、問題はその後。
サルの仲間は、縫合した部分を手で開いてしまうことがあるのです。
今回も痛みを軽減するために局所麻酔を行い鎮痛薬を与えたのですが、やはり手術当日は気になったのか、傷口を触って少し出血してしまいました。

幸い、その日以降手術をした部分から血や膿が出ることはありませんでした。
現在では傷は完全に塞がり、他の個体と仲良く同居しています。

土佐