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2022年8月26日(金)獣医室だより177 フサオマキザルの甲状腺機能低下症

フサオマキザルのシゲコは27歳。
京都市動物園で飼育しているフサオマキザルの中で、最高齢です。
昨年の冬頃から元気がなくなり脱毛が見られたため検査を行ったところ、甲状腺機能低下症であることが分かりました。
現在投薬によって元気に過ごしていますが、しっかりと薬の効果が出ているか、定期的に採血を行って確認しています。

サル類は、当園では後肢の後ろ側にある静脈から採血を行います。
さて、シゲコは、血液検査の結果、甲状腺ホルモンの濃度が下がっていることが分かりました。
臨床症状はみられていませんが、投薬量を増やして対応し、現在様子を見ているところです。

土佐