飼育員ブログブログ
2022年7月11日(月)獣医室だより173 ヤギの乳房腫大
一般に食卓に出るミルクといえば牛乳ですが、ヤギ乳も飲用に利用されています。
当園では展示目的で飼育しているので妊娠させることはなく、お乳を取ることはしていません。
しかし、たまに乳房が大きくなる個体がいます。
ミフユは当園生まれの7歳のメス。
昨年の春頃から、左の乳房が大きくなってきました。
妊娠していない個体で乳房が大きくなった場合、乳房炎などを疑います。
しかし、熱や硬さはなく、ミフユ自身も痛がっていませんでした。
実は、ミフユの乳房が膨む数年前に、ヨシノという個体でも同様の症状が見られました。
腫大を抑えるために搾乳を行ったこともあったのですが変化なく、様子を見ていたところ萎んだ経緯があります。
今回のミフユについても同様に対応し、現在まで特に健康上の異常も見られていません。
本日確認したところ、以前より少し小さくなったような印象を受けました。
おとぎの国のグラウンドで「妊娠しているのかな」と言っている人がいたら、「そうではないんですよ」と教えてあげてくださいね。
土佐