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2022年7月4日(月)獣医室だより172 ワシミミズクの寄生虫

当園では、暑くなる前に、フクロウ舎の健康診断を行っています。
その検診の前に、ワシミミズクのミミの左瞼が赤く見えたため、先だって診察を行いました。

左目をつむりがちで、上瞼が赤く見えます。
瞼に古い擦過傷があり、痒みから引っ掻いたものと思われました。

瞼の上にセロハンテープを貼り付け、寄生虫がいないか検査を行います。
検査の結果、ダニが見つかりました。

幸いなことに眼球は傷ついていませんでした。
寄生虫の駆除を目的として、皮膚に滴下するタイプの駆虫剤を月1回投与しています。
現在では傷は治癒し、ダニの再発も見られません。

ワシミミズクとしては高齢になってきたミミ。
実は、視力もかなり低下しており、おそらく明暗しかわかっていないと思われます。
それでも、毎日しっかりとご飯を食べて、元気に過ごしています。
今後も皆様に元気な姿を見ていただければと思います。

土佐