飼育員ブログブログ
2022年6月29日(水)大きな獲物
今月のある日、南禅寺船溜まり(動物園の無料休憩所から見える大きな噴水がある場所)にカワウが一羽。でも何か泳ぎ方がおかしいぞと思ってよくよく見ると、、、
大きな魚を咥えていました。
魚の種類ははっきりとは分かりませんが、カワウの体と比べるとかなり大きな魚だと分かります(カワウの全長は80cm程)。
この時期は南禅寺船溜まりで観察できる頻度はそこまで高くありませんが、 冬には陸の部分で何羽かが並んでいるのをよく見ます。 川などで見られる身近な野鳥です。皆さんも見つけて観察してみると、 カワウの食事の様子が見られるもしれませんよ^^
〜カワウ豆知識〜
カワウは「鵜(ウ)」の仲間の一種です。ウは潜って魚などを捕まえますが、 羽毛は水になじむように撥水性が低くなっているそうです。 鵜と聞くと「鵜飼」が思い浮かぶ方が多いと思いますが、現在「鵜飼」で使われる鵜は 「ウミウ」と呼ばれるカワウより一回り大きい鵜です。 カワウは一時、個体数が激減しましたが、最近個体数の増加が著しく、 漁業被害や大規模なねぐらやコロニーでの糞による樹木の枯死などが問題になっています。
種の保存展示課:しまだかなえ