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2022年6月12日(日)だあれ? キュウスの巻

西鳥類舎にいるアオバトの紹介です。
アオバト室には現在、メス2羽とオス1羽がいます。


漢字で「緑鳩」と書くアオバトは、黄緑色をしたハトです。
オスは翼の色が違い、赤紫色をしています。


オスのキュウスは、2019年に左京区上高野で保護されました。
動物に襲われて右翼の上腕骨が複雑骨折しており、右翼を肩から切除する処置をしました。
キュウスは片翼を失ったので、飛べなくなったうえに、体のバランスをとるのが難しくなりました。

アオバト室には止まり木が縦横に取り付けています。

ここにいるアオバトは3羽とも飛べないので、枝を伝って歩いて移動できるよう設置しています。
キュウスは最も慎重で、他のアオバトが楽々と飛び移れる段差も、ためらうことが多いです。
あっちに移ろうか、こっちから行こうか、行ったり来たりします。
そんな「ためらいポイント」には後から枝を付け足しているので、枝だらけになっています。

キュウスが救護センターにいた頃は冬だったので、アラカシのドングリをよく食べていました。
ピラカンサやソヨゴなどの木の実もわりとよく食べました。
 救護センターにいた頃

アオバト室に移ってからは、ドングリには見向きもしなくなりましたが、他の木の実は好きなようです。
今は冷蔵保存しているヤマザクラのサクランボを食べています。
園内のヤマモモが赤く熟れてきたので、次はこれを試してみようと思っています。

アオバト担当 よしかわ