飼育員ブログブログ

2022年5月30日(月)だあれ? 紅の巻

西鳥類舎にいるニホンキジの紹介です。
メスの紅(ベニ)です。

ニホンキジ室にいると、こんな会話が聞こえることがあります。
「知ってるキジとちゃう…」
「これって、ホンマにキジ?」
ニホンキジはオスとメスで羽の色が違います。

オスのほうがよく知られているので、メスを見ると違和感を覚える方もいらっしゃるようですね。


一見地味な茶色の鳥に見えますが、よく見ると茶系の濃淡の模様があり、とてもキレイです。

警戒心がとても強いので、人に見られていると分かると、ケージの中を歩き回ります。
開園前の朝早くは、草や砂の上に座っていますよ。

紅は左翼の一部がありません。救護センターに運ばれてきたときのケガがひどく、断翼せざるを得なかったのです。
傷が癒えても飛べなくなったので野生復帰はできず、一昨年の冬から動物園で飼育展示されることになり、現在に至っています。

去年の春は卵を産まなかったのですが、今年の5月から3~4日に1個のペースで卵を産んでいます。
30日現在で10個です。

卵の大きさは約4.5㎝。鶏卵SSサイズより小さく、ウズラの卵より大きいです。
抱卵せずに、草の上にほったらかしにしています。
その都度回収し、偽卵作りに取り掛かっています。
偽卵作りについてはまた後日、報告しますね (^_-)-☆

ニホンキジ担当 よしかわ