飼育員ブログブログ
2022年5月23日(月)麗しのマダム、安らかに
2022年5月11日、クロエリセイタカシギのマダム(メス)が、
うっ血性心不全(老衰)により23歳で死亡しました。
(2022年4月25日 撮影)
マダムは京都市動物園生まれの個体で、
4月25日に誕生日を迎えたばかりというタイミングでの出来事でした。
クロエリセイタカシギの寿命は飼育下で約20年とされているので、
マダムはずいぶん長生きしたといえるでしょう。
年齢のせいか、ここ数年は座っている時間が長くなり、
かかとの関節を曲げて歩くようにもなっていました。
食欲は旺盛ですが、くちばしの間に隙間があるため、
なかなか上手に餌を食べることができず、冬場に震えていることもありました。
最近は、餌のミルワームやエビを上手に食べており、
オスのムッシュと一緒に歩いたり鳴き合ったりする姿が印象的でしたので、
担当者も突然のことに少し動揺してしまいました。。。
マダムの最後の姿は、
足をきれいに折りたたみ、池の近くに座っているようで、
亡くなってもなお美しく気品のある様でした。
どうか安らかに。今までありがとう。
野鳥舎担当 星野