飼育員ブログブログ

2022年5月20日(金)だあれ? ウルの巻

西鳥類舎にいるホンドフクロウの紹介です。
今回は、オスのウルです。

ホンドフクロウの顔は平たく、リンゴの断面のような形をした縁取りがあります。


オスのウルは、他の2羽よりも、この縁取りの山が弓なりになっています。
真ん丸な黒い瞳、キリっとした眉毛のような模様も、ウルの特徴です。

掃除を始めると、必ずと言っていいほど地面に下りてきて、まっすぐ見つめてきます。
その瞳に宿るのは愛、ではなく正義感のようです。


「このケージを悪(=担当者)から守るのは僕だ!」とばかりに、時に唸り、時に嘴を鳴らし、羽を逆立てて怒りをあらわにします。
「はいはい、わかりましたから、そこ、のいてもらえませんか? 掃除しますので」と近づくと、ウルは軽やかに飛んでいきます。
目力と威嚇だけでは、古狸(=担当者)を追い払うことはできないと、すぐに悟るようです (*^_^*)

最近はじっとしていることもあり、ほんのちょっとウルの体を触れるようになりました。
フクロウにも撫でられると気持ちいいポイントがあるそうですが、まだ心を許してもらえてないので、うっとりとはなっていません。
日数をかけてスキンシップを図り、日々の健康チェックに役立てられたらと思います。

ホンドフクロウ担当 よしかわ