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2022年5月18日(水)賞から証へ

 2017年5月11日に誕生し、人工哺育で成育した「ツシマヤマネコ」に対して、加盟している社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)より初繁殖認定証が届きました。

今回で、通算49回目の受賞となります。なお、認定証(写し)はイーストギャラリーに掲示しています。

 JAZAの繁殖表彰は、1957(昭和32)年に制定され、第1回の時に本園はエミュー(人工)・トラ(自然)・シシオザル(自然)・ガラゴ(自然)・ボンネットモンキー(自然)で受賞しています。

 制定当初は繁殖賞とされており、ゲンキのお父さん、ゲンタロウ・キンタロウのおじいさんにあたるマックが誕生した時にも受賞しています。

 今回から初繁殖認定証に変更となっています。これまでの受賞記録については、また別の機会にまとめたいと思いますが、認定証が届き、改めて、その当時のことを思い返しました。


 その当時の記録は、現在、ツシマヤマネコの繁殖に取組んでいる飼育員及び獣医師に引き継がれ、次の繁殖を目指しています。交尾の状況が昨年よりも良かったので、今年は期待していたのですが、残念ながら妊娠には至りませんでした。賞や証ではなくとも、こうした経験を積み重ね、さらなる飼育技術向上に向けて取組を進めていきたいと思います。
 副園長 和田