飼育員ブログブログ

2022年5月9日(月)残念、見逃した!

4月30日に噴水池西側の藤棚で見つけた黄色い卵。


その卵を見つける前に、藤棚でアブラムシとテントウムシを見かけていましたし、

テントウムシが交尾しているところも見かけていたので、テントウムシの卵だろうと観察することにしました。
ナミテントウには多くの模様がありますが、紅型(赤地黒斑紋)や

二紋型(黒地赤2紋)を見かけました。

5月2日

5月3日

5月4日

と、若干色合いが変わっているようにも見えたのですが、大きな変化のない期間が過ぎました。
そして、2日間の休みの後に見に行くと、すでに孵化しており、幼虫の姿はありませんでした。

残念!見逃してしまいました。しかし、いくつか孵化が上手くできなかったのか?死骸として残っている様子でしたので、葉を回収し、顕微鏡で観察しました。

もともとテントウムシの幼虫は成虫とは違い黒く細長い姿をしているのですが、そのような姿を観察できる状態のものはありませんでした。しかし、体にトゲがあるのは確認できました。

テントウムシの産卵は4月から8月頃までなので、また機会があれば観察したいと思います。
なお、リス・ムササビ舎前の池の東端にあるイヌビワの木にテントウムシの幼虫がいました。

終齢幼虫



もしかしたら、藤棚でも成長した幼虫を見つけられるかもしれません。
副園長 和田