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2022年5月8日(日)獣医室だより164 コフラミンゴの顎の膿瘍

2021年の年末から、コフラミンゴのうち3羽で、下嘴の付け根に腫大が見られるようになりました。
腫大は柔らかく、指で押すと粘土のように押した跡が残ります。
2羽は抗生剤の投与で治癒したのですが、残り1羽の腫大がなかなか小さくなりません。

下の正常な個体の写真と比べると、腫大が顕著です。

治療への反応が見られなかったため、担当獣医師が手術を行うことに。
麻酔下で腫大を切開したところ、黄白色のポロポロとしたものが出てきました。
これをすべて摘出し、口腔内に貫通していないことを確認して内腔を洗浄、縫合しました。

病理組織検査の結果、羽包(羽毛の付け根の部分)の病気が疑われました。
その後再び大きくなることはなく、当該個体は現在まで元気に過ごしています。

土佐