飼育員ブログブログ

2022年4月24日(日)獣医室だより162 ハヤブサのハジラミ

※最後に虫の写真があるので、苦手な方はページを閉じてください。

野生鳥獣救護センターには、終生飼育をしているハヤブサがいます。
先日、定期健診をしたところ、ハジラミに寄生されていることが分かりました。

ハジラミは、動物の体表の寄生虫で、羽毛や体液を摂取して生活しています。
全ての救護動物は救護された時点で検査を行い、寄生が確認されれば駆虫を行っています。
が、検疫をすり抜けてハヤブサに辿り着いたハジラミがいたようです。
しばらく隣で生活していたトビが持ち込んだのかもしれません。

ネコ用の経皮吸収される駆虫薬を1週間に1回投薬し、状況を確認します。

寄生状況の確認として、ペットシーツで全身を擦りました。
外部寄生虫は小さくて見えにくいのですが、白い背景に落とすと発見しやすくなります。
学生の頃野外のダニを探すために使った方法ですが、こんなところで役に立ちました。
4週間の投薬が終わり、毎週の確認でハジラミ0匹だったので、現在経過を見ているところです。

土佐