飼育員ブログブログ

2022年3月31日(木)ウズラのおばあちゃん

当園の野鳥舎には,ウズラが11羽(オス9羽,メス2羽)います。
今日はウズラのメス,個体番号242について紹介したいと思います!

ウズラのメスの寿命は卵を産むこともあり,オスよりも短く,2年程度であるといわれています。そんな中,この242という個体はなんと3歳9か月!とっても長生きな個体です。

しかし,残念ながらずっと元気で今日を迎えたわけではありません。
去年の8月末,踵関節に腫れがみられ,そこから踵関節が変形してしまいました。同じくらいの時期から呼吸が苦しそうになることも増えてきました。羽を膨らませて肩で呼吸をしたり,口を開けて呼吸をしたりすることもありました。
去年の8月末から今日までの間に2度入院。状態が悪いときは獣医師に注射や補液(点滴)をしてもらい乗り切ってきました。
寒い冬は運動させるために日中は外に出し,夜間は寒さを少しでも防ぐために段ボールに入れて管理しました。

242の強みはいつでもどこでも「食べる」ということだと思います。
個体によっては1羽(1頭)になることがストレスで餌を食べなくなってしまうこともあります。
242は入院したときも野鳥舎の中で1羽で過ごしたときもいつも餌を食べていました。

夏を越せるかな?冬を越せるかな?と言いつつ,春を迎えた242。

今日も元気に餌を食べていました!

これからも彼女の出す小さなサインに気付いて,時に獣医とともに治療をしながらサポートをすることで,もっともっと長生きしてもらいたいと思います。

野鳥舎担当:櫻井