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2022年3月20日(日)獣医室だより157 チョウゲンボウの足環装着

先日、京都の森に移動したチョウゲンボウ。
野生に帰ることができず、園内で終生飼育を行うことになりました。
このような経緯を辿った野生鳥獣を飼育する場合、非狩猟鳥獣(狩猟の対象でない種)については、京都市への飼養登録を行います。
申請が滞りなく進むと、最後に、個体を識別するための足環装着を行います。

飼養登録のための足環は、耐久性等の理由から金属製となっています。
小さすぎると脚を絞めすぎて血行障害の原因になり、大きすぎると簡単に落ちてしまいます。
指で上下に動かすことができ、かつ関節を通過しない程度の径が最適。

幸い、ちょうど良いサイズのものがあり、無事装着することができました。

「京都の森」の鳥で銀色の足環をつけていれば、同じく救護由来の個体である可能性が高いです。
機会があれば、観察してみてください。

土佐