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2022年3月19日(土)獣医室だより156 アメリカバクの虫刺され

暖かい季節は気持ちの良いものですが、それは虫にとっても同じこと。
先日、アメリカバクのミノリとカルロスが虫に刺されたと連絡があり、確認に行きました。

下はミノリの陰部の写真。
股の内側に、虫刺されのあとが見えます。
赤く腫れていますが、痒がってはいないのがせめてもの救いでしょうか。
カルロスも同様に、陰部周囲と耳に虫刺されがありました。

刺されている部位と腫れ方、動物舎の位置から、ブユによる刺し傷なのではないかと推定しています。
アメリカバク舎の裏の京都の森には水場があり、そこから発生しているのかもしれません。
ブユだとすれば水がきれいである証拠なのですが、このような問題も発生させてしまうのですね。

アメリカバクの皮膚は分厚く丈夫であることから、皮膚の薄い耳と股がよく狙われます。
対策として、飼育担当者が、耳と陰部を中心に頻繁に忌避剤を噴霧しています。
ただ、水場に入るのが好きなアメリカバクでは、薬がすぐ流れ落ちてしまうのが悩みどころ。
もっと良い方法がないか、模索しています。

土佐