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2022年2月27日(日)獣医室だより152 アジアゾウの爪のケア

爪の怪我の話や、後ろ足内側へのワセリン塗布の話はしましたが、そういえば爪そのもののケアの話はしたことがなかったな、と思い、アジアゾウの爪の日常のケアについて書かせていただきます。

日本の冬の乾燥は、人間だけでなくアジアゾウにとっても大敵。
爪が乾燥して甘皮が硬くなったり、爪に亀裂が入りやすくなってしまいます。
特に爪の亀裂は、一度発生してしまうと長い時間をかけて治療する必要があり大変。
このため、当園のアジアゾウ達に対しては、冬場爪にワセリンを塗布します。

飼育担当者の指示に合わせてゾウが足を出します。
爪全体にワセリンを塗って、次の足へ。
今期は概ね3日に1回塗布し、現在のところ良い経過を辿っています。
春まではもう少し。
暖かくなった頃に、健康な足で思う存分走ってもらいたいと思います。

土佐