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2022年2月21日(月)ツシマヤマネコ繁殖棟だより 2022年2月

繁殖期を迎えたツシマヤマネコの「リョウ」(オス)と「ゆり」(メス)。
繁殖を目指して2頭の同居を行いました!

同居の様子 リョウ(上),ゆり(下)

リョウには,繁殖期に増える「尿スプレー」という行動が12月ごろからみられ始めていましたが,ゆりには発情を示す行動があまり見られていませんでした。メスに強い発情がみられるのは例年2月中旬だとはわかっていましたが,発情がしっかり来るのかを心配しながら行動観察を続けてきました(・_・;)ドキドキ。
ちなみに,ツシマヤマネコの担当者は,この時期になると毎年のようにドキドキしながら,ひたすらメスの行動観察を行います。

尿スプレーをするリョウ
(尾を立てて,尿を後方に飛ばしています。ニオイを残すことで,縄張りや繁殖相手へのアピールをします。)

そんな心配もよそに,2月に入ると例年通り,ゆりにも「尿スプレー」や「ローリング」といった発情行動がみられました。ひと安心です(-.-)
メスに発情がみられたらオスとの同居を実施し,交尾を待ちます。普段は別々のグラウンドで過ごしている2頭を同じグラウンドで過ごさせるのです。すると,メスの発情に反応したオスは交尾を迫りますし,発情がピークに達したメスは交尾を受け入れます。
ただし,2頭の相性や発情のピークを見誤るとケンカになってしまいます。軽いケガをするくらいならまだマシですが,最悪の場合,片方が噛み殺されることもあります。なので,同居中も緊張しながらの監視をしていました。
幸い,リョウとゆりの相性は可もなく不可もなく,ケガをするようなケンカは見られませんでした。

同居中,まったり過ごす2頭 ゆり(上),リョウ(下)

あとは交尾さえあれば完璧です。
さて,同居の結果やいかに・・・。
続きはまた今度。m(_ _)m

ツシマヤマネコ繁殖棟担当 セオ