2022年2月14日（月）未消化にもほどがある💧

【ご注意】
本記事には，動物の糞の写真が多数出てきます💩
ご覧になる時と場所には十分ご注意ください(_ _*)

小獣舎には，

ホンドギツネ

ホンドタヌキ

二ホンアナグマ

の3種の動物がいます。

3種とも食性は雑食で，エサは同じ内容のものを与えています。

・馬肉
・鶏頭
・蒸しニンジン
・蒸しサツマイモ

しかしっ！
食べ物は同じでも，出てくるものはちょっと違います！

キツネとタヌキはこんな感じ。

よく消化された黒っぽい棒状の糞です。

一方，アナグマの糞はというと…

ニンジンやサツマイモの欠片が消化されず
そのまま糞に出てきていますね。

同じものを食べているのに，
この差は一体なんなのでしょう？？

それは『消化管の長さ』の違いなのです！

キツネ，タヌキ，アナグマは
分類上同じ食肉目ですが，「科」が違います。
キツネとタヌキは「イヌ科」，
アナグマは「イタチ科」です。

タヌキと間違えられやすいアナグマですが，
よ～く顔を見ればイヌよりイタチに似ているのがわかりますね！
（え？わからんって？？(^_^;)）

イタチ科の動物の消化管は，食肉目動物の中でも特に短く，
食べてから排泄されるまでの時間が短いため，
このような未消化な状態の糞になるのです💡

…ですから，未消化でもこれが正常。
担当は別に驚かず
「あぁ，今日もいいうんちしてるね～(´-｀*)」
と思うわけです。

ところが先日，未消化にもほどがある糞に遭遇しました。。

それがこちら


「えっ…　ニンジン…？？」
小指くらいのニンジンがアナグマのトイレ場所に…
食べ残しかな？？と一瞬思ったのですが，
エサはすべて一口サイズに切っているので
こんな丸ごとのニンジンが残るはずありません💧

よくよく見てみると噛み砕かれた欠片が集まっているΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
これは間違いなく糞ですっ！！

先端についているヒゲ根のようなもののおかげで
めちゃくちゃリアル (笑)
まさにニンジンそのもの！

未消化どころか，ニンジン1本に再成形🥕
…って
「なんぼなんでも未消化すぎるやろっ (ﾟДﾟ;) ！！」
と，思わず声に出してツッコんでしまいました(笑)

いつも食欲旺盛で何でも食べるアナグマたちですが，
食べ方をよく見ていると，
口に近いものから手あたり次第食べているわけではなく，
肉→サツマイモ→ニンジン
と，好きなものから順に食べています。

イタ（オス）

フク（メス）

ニンジンを最後に食べがちとはいえ，
胃の中で混ざってから腸に送られるので，
こんなにキレイにニンジンだけが
一定量かたまるわけないハズなのに…

何年もアナグマの糞を見てきていますが
こんなのは初めてです(笑)
担当的にはこれがかなりツボ！！(≧▽≦)💦
「奇跡だ～っ💩✨」と大興奮で写真を撮り，
こうしてブログまで書いてしまったというわけです✐

小獣舎で起こったウンのいいお話でした～💩 ✨(笑)

担当：くろ(*´ω｀*)