飼育員ブログブログ
2022年2月13日(日)めざせ!チリの海岸!
突然ですが,クイズです。
Q 野生のペンギンはどのような場所に住んでいるでしょうか?
A 南極
B 南米
C ニュージーランド
正解は…
A,B,Cすべて正解です~
ペンギンといえば南極!というイメージが強いと思いますが,
ペンギンの種類によっては,南米のチリやアルゼンチン,ニュージーランドにも生息しています。
京都市動物園で飼育しているフンボルトペンギンは,チリやペルーに生息しているので,
実際に野生のフンボルトペンギンを観察したいと思い,今からちょうど2年前,チリに行ってきました。
その時の写真がこちら↓
(カチャグアという野生のフンボルトペンギンが繁殖の拠点にしている島です。)
傾斜すごいな!!
サボテンがたくさんある!!!!!
穴が開いているところは巣です。
あんな高いところまで登れるのか!
(赤い矢印で示しているのはペンギンですが,それ以外はペリカンとコンドルです。)
島の下の方にもたくさんいました。
野生のフンボルトペンギンは岩場と砂地でできた,起伏の激しい島で暮らしています。
ですが,京都市動物園のペンギン舎は陸地が少なく,起伏がほぼありません。
こんな野生地を見てしまったら,高低差を作るしかない!!!
ということで作ったものがこちら↓
擬岩1号。
ちっさ。笑
まあ,1号なので最初はこのぐらいの大きさからスタートです。笑
最初は上を通るだけで誰もとどまってくれませんでしたが,
設置から約3か月後…
ついにタカ♂が乗ってくれました!
タカくん愛用の擬岩1号。
それからまた数日後,ペアのセリ♀も乗るようになり,2羽乗り。
伏せているのがタカで立っているのがセリです。
2羽で仲良く乗っていると思いきや,数日後セリに陣取られました。 笑
やはり嫁は強いようです。
続いて擬岩2号,3号も作ったので,それに関してはまたブログでお知らせしますね。
チリの海岸まで程遠い道のりではありますが,すこーしずつでも近づけていけたらいいなと思っています。
そして,野生地にたくさん生えていたサボテンも設置したいと考えています!
フェイクサボテンではありますが,Amazonほしいものリストに掲載しているので,
皆さんもぜひ一緒にフンボルトペンギン舎をチリの海岸に近づけてもらえると嬉しいです!
ご協力よろしくお願いします!
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/visitor/support/amazonwishlist/
フンボルトペンギン担当 中藪