飼育員ブログブログ

2022年1月10日(月)ついに!「園長さんと”リアル”なお散歩」

32代園長の坂本が園長に就任して2年。これまで「園長さんとお散歩」は,コロナ禍ということでオンラインでの配信でした。

この度,初めての「園長さんとリアル散歩」がついに実現しました。
1月,2月は小学生を対象に事前募集をし,1月8日に実施しました。

テーマは「ゾウ舎」です。
普段お客様は入ることのできないエリアをお散歩しました。
距離を取っても聞き取りやすいように,参加者全員にレシーバーをつけてもらいました。

日中ゾウはグラウンドに出ていますが,天候によっては室内にも入ることができるようにします。しかし,この日は良いお天気でしたので部屋にゾウはいません。
ですので,普段ゾウが過ごしている部屋の中にも入ることができました。

ここがゾウの過ごすエリア

部屋の説明はもちろんですが,昔京都市動物園で亡くなったゾウの骨や皮などを使って,ゾウの体についてのお話や,与えているエサのお話もしました。

そして,一番みなさんのテンションが上がったのは(当たり前ですが…)本物のゾウを近くで見てもらった時です。

目の前までゾウたちが来たので,いつもの所で見るよりも大きく見えたことでしょう。園長からそれぞれ5頭の紹介を聞き,みなさんは識別ができるようになったとおっしゃっていました。次に来るときは今までと違う見方ができて,より楽しくゾウの観察ができると思います。

そんなこんなで1時間の時間制限の中,すでに多くの時間を費やしてしまった園長は,急いで次の所へご案内^^;
飼料倉庫を覗き,ゾウ舎の2階にも上がり,最後に見ていただいたのはコンポスト。

奥の機械がコンポスト

毎日大量に出るゾウ5頭分の室内の糞を,この機械に入れて肥料にするのです。
本物の糞も準備したので,園長が手に取って「ニオイ嗅いでみたい人!…いないか…」と言うと同時に次々に手が上がり,多くの方がゾウのウンコに迷いもなく顔を近付けてニオイを嗅いでいました。
なかなかこんな経験ないですよね~。みなさんさすがです!

こんな感じで無事に終了した「園長さんとリアル散歩」。
2月の小学生編の募集は終わりましたが,2月5日から13日まで,3月分の募集をします。
3月のテーマは「京都市動物園の歴史」で,年齢制限はありません。
今年で京都市動物園ができて119年になります。歴史ネタはいっぱいあるので,園長も張り切って準備をしております。
興味のある方は,ホームページをチェックしていてくださいね!ご応募お待ちしております^^

種の保存展示課 タカギナオコ