飼育員ブログブログ

2021年12月26日(日)獣医室だより144 アオバトの橈骨骨折その後

以前の獣医室だよりでご紹介した橈骨骨折のアオバト。
ピンを入れてリハビリを重ね,その後無事放野できました
放野前にピンを抜く必要があるのですが,その際,骨が形成されているかX線撮影を行っています。

多少いびつではありますが,骨が形成されていることが分かります。
鳥の翼には,飛ぶとき非常に強い力がかかります。
この太さで折れずに飛べるか確認するため,ピンを抜いた後に,数日広い飼育室で飼育しました。
獣医師の心配をよそに,毎日元気に飛翔していたことから,この度放野となりました。

鳥類の翼の骨折は,部位や骨折の種類により予後が大きく異なります。
全ての鳥でこのような野生復帰が可能なわけではありませんが,今後もできる限りのことをしていきたいと思います。

土佐