飼育員ブログブログ
2021年12月16日(木)渋抜けたかな?
過日,京都市森林文化協会からいただいた渋柿の渋抜きをしたことをお伝えしました。
1週間ほど経過したのち,フサオマキザル,シロテテナガザルに与えました。
食べ方をみていましたが,フサオマキザルは渋くても,柿の優先順位が玉子の次に高いので,それほど違いは分かりませんでした。
シロテテナガザルのクロマティーは,最初に柿を1口2口食べましたが,一旦置いて,リンゴを食べてから再度柿を食べ始めたので,リンゴの美味しさにはかなわなかったものの,ある程度,渋は抜けていたのかなと思います。
ちなみに,タンニン性物質が苦味を感じさせる成分ですが,この成分が水に溶ける場合に渋みを感じ,不溶性に変化すると渋みを感じなくなるそうです。そして,焼酎を使う理由は,アルコールがアセトアルデヒドに変わり,そのアセトアルデヒドがタンニンとくっつき不溶化することで甘みを感じるようになるからでした。
副園長 和田