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2021年12月8日(水)獣医室だより141 イソヒヨドリの強制換羽

野生鳥獣救護センターに持ち込まれたこのイソヒヨドリは,粘着テープに付着し飛べなくなっているところを保護されました。
粘着物質は残っていなかったものの,両翼の風切羽が全て途中から切断されている状態でした。
残念ながら,鳥の羽は哺乳類のように伸び続けるものではなく,多くは年1回生え変わるものです。
このままでは次の換羽まで野生復帰できないため,切断された羽を全て抜きました。

羽の抜去後2週間の様子です。
右翼先端に,筆のような羽が生えてきていることが分かります。
個人的な印象ですが,イソヒヨドリのような小型の鳥は,1箇月前後で換羽が完了することが多いように感じます。
羽が生え揃い次第広い部屋に移し,早期の野生復帰を目指してトレーニングを行いたいと思います。

土佐