飼育員ブログブログ

2021年10月27日(水)御寄付ありがとうございます【大和学園 京都調理師専門学校様】

 10月20日(水),大和学園 京都調理師専門学校様から食材が届きました。
 前回と同じダイコン・ニンジンに加えて,今回は冬瓜・フェンネルが届きました。


 
 京都調理師専門学校には,和食・フランス料理・イタリア料理のコースがあり,ダイコンやニンジンのかつら剥きの練習や,フランス・イタリア料理でフェンネルを使うため,一定量提供が可能とのことでした。
 こういった機会がないと,なかなかフェンネルを与えることがありませんので,動物たちの反応を,それぞれの担当者が観察し,インスタグラムに投稿しています。
 ウサギやテンジクネズミはよく食べており,好きな野菜になりそうです。

 アカゲザルチンパンジーでは,フェンネルを好む個体がいました。しかし,ゴリラたちは今一つの反応だったようです。
 サル島のアカゲザルは全部で12頭,餌の時間には飼育員の周りに集まってきて,好きな餌からどんどんほお袋に入れ,その後は手足に持てるだけ持って確保し,落ち着ける場所で食べていきます。


 インドクジャクにも与えており,すぐに食いつくという感じではありませんでしたが,数時間のうちに食べたようです。

 なお,冬瓜は餌の優先順位がそれほど高くないようです。判断基準は,動物たちは基本的に好きな物から食べていくので,どの段階で食べるかで,その餌に対する好きの度合いを評価しています。
 ちなみに,キンタロウは太鼓のように叩いて遊んでいたとのことでした。
 ダイコンやニンジンは,好きな部類の餌として評価しています。
 フサオマキザルがニンジンを手にいっぱい抱えて食べていたり,

クマも先に食べ始める餌になっています。

 こうして,普段与えない食材が加わることは給餌の幅が広がり,嬉しいことですし,フェンネルには腸内環境を整える効果や胃を健康に保つなどの効能もあるようなので,うまく活用してきたいと思います。
副園長 和田