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2021年10月14日(木)獣医室だより134 チョウセンイタチの咬傷

11月の上旬に,野生鳥獣救護センターにチョウセンイタチが運び込まれました。
頸から下を動かすことができませんが,検査を行っても明らかな異常が見られません。

頸部をよく確認すると,二箇所に刺傷が見られました。
傷の間隔などから,ネコに咬まれたのではないかと思われます。
治療を続けましたが不随が回復することはなく,数日後に死亡しました。
解剖の結果,頸部神経症状に起因した諸臓器の異常及び栄養不良により死亡したものと思われました。

残念な結果になりましたが,今回の経験を,他の個体の治療に活かしてきたいと思います。

土佐