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2021年9月30日(木)獣医室だより132 テンジクネズミの膣脱

ある日,テンジクネズミのシシャモの陰部から赤いものが見えるようになりました。
確認してみたところ,赤いものは反転して飛び出した膣でした。
膣脱といわれる疾患です。

膣脱は,出産に関連して見られることの多い病気です。
シシャモについては,前後に出産歴もなく,何がきっかけになって膣脱が起こるようになったのかわかりません。

この疾患は,イヌやネコで出産させる予定がない場合には,子宮卵巣全摘出術を実施することが多い疾患です。
今回は,高齢であることを考え,膣の出口を縫合して再発を防止することにしました。
飛び出した部分をよく洗浄し,麻酔作用のあるゼリーを塗った綿棒で押し込みます。
更に麻酔をかけた状態で縫合糸をかけました。

縫合を気にして自分で切ってしまうことを避けるため,ネッカー(エリザベスカラー)を装着しています。
テンジクネズミにちょうどいいサイズのものがないので,レントゲンフィルムを切って作っています。

現在も治療中です。

土佐