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2021年8月29日(日)獣医室だより128 救護ハヤブサの栄養と趾瘤症
先日ご紹介した,救護されたハヤブサ。
貧血と感染が見られたため,血液原虫駆虫を兼ねた抗生剤投与を行い,2週間十分な給餌を行いました。
持ち込まれた日の体重から10%以上増加し,栄養状態が回復したため,再度捕獲して診察を行います。
血液検査では正常値範囲内に戻ったものの相変わらず貧血気味。
一方,体重の増加が著しかったためか,足裏に初期の趾瘤症が発生しました。
足裏の接地する部分が,ピンク色に変色している様子がお判りでしょうか。
同日に撮影した園内飼育個体と比較すると,赤みの有無が分かります。
このまま飼育すると趾瘤症が悪化する恐れがあるため,食事量を制限することになりました。
今後,栄養状態を確認しながら,貧血の治療を行っていく予定です。
土佐