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2021年8月16日(月)ミヨコが噴水池に帰りました!

ニホンスッポンのミヨコ。

元々噴水池にいたのですが,2014年の池干しの際に噴水池で捕獲され,おとぎの国のカメ池へやってきました。

ミヨコは甲羅の縦の長さが約30㎝と大きめな個体です。ミヨコがほとんどの時間を過ごすカメ池の砂場は,体の大きなミヨコにとってはあまり広くありません。

また,最近噴水池では外来種であるウシガエルが大量に生息しています。ウシガエルは,在来種であるタナゴなどを食べてしまい,噴水池の生態系を壊してしまっているのです。スッポンは,このウシガエルのオタマジャクシをエサとして食べるため,噴水池の生態系を守るのに大きな役目を果たしています。

現在,噴水池にはスッポンが1頭生息していますが,1頭ではウシガエルの大繁殖を止められていないようです。

そこで本日の夕方,ミヨコを噴水池に返しました。

カメ池では,日中は砂場に潜っており姿を見せることはほとんどなかったミヨコですが,昨年までの夏の夜間開園の際には,ガラス水槽での展示を頑張ってくれました。

少し寂しい気もしますが,ミヨコには広い噴水池でのびのびと過ごしてもらい,またウシガエルのオタマジャクシをいっぱい食べて噴水池の環境改善にも一役買ってもらいたいと思っています。カメ池の方には,今月末ごろにミヨコよりもかなり小さいスッポンを迎え入れる予定です。

現在噴水池に生息しているスッポンは,たまに岩の上で日光浴をしている姿が見られるそうです。 これから来園された際には,是非噴水池でミヨコの姿を探してみてくださいね♪

おとぎの国カメ池担当 安井