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2021年5月22日(土)獣医室だより114 イチモンジタナゴのエロモナス感染症

イチモンジタナゴは,当園で唯一飼育・展示している魚類です。
成魚はマルドブガイやカラスガイなどに産卵し,孵化した幼魚は成長してから外に泳ぎだします。
昨年浮上した個体の一群が,先日,エロモナス感染症に感染しました。

エロモナス感染症は,水中に常在するエロモナス菌による淡水魚の病気。
魚の免疫力が低下すると発症するといわれています。
発症すると,体の表面に赤い斑が見られるようになります。

治療として,抗生剤の薬浴を行いました。
なお,薬浴中は水槽の外部ろ過を止めてエアレーションのみとし,餌の給餌も止めています。
魚は数日の絶食で死ぬことは少なく,むしろ餌による水質の悪化を防ぐことが大切なためです。


数日後の様子。
体の赤い斑は消失し,元気に泳いでいます。
残念ながら,群れのうち多くの個体を救うことができませんでした。
生き残ってくれた個体には,できるだけ長生きしてもらいたいと思います。

土佐