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2021年2月14日(日)春を待つ(京都の森展示室バックヤード)
現在,展示を休止中の二ホンヒキガエルは,2015年8月に園内で捕獲した個体ですが,今年での6度目の冬を元気に過ごしています。
寿命はおよそ10年ほどといわれていますが,長生きしてほしいと思います。なお,暖かくなったら展示を再開するので,それまでお待ちください。
変態時の体長は約1cmで,翌年の秋には約6cmにまで成長し,2年目には10cm程に成長するようです。捕獲された時の体重が46.4gで,昨年11月の体重測定で297gと5年で6.4倍になっているので,捕獲されたときは1年目くらいだったのかもしれません。
ちなみに,ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルの2つの亜種に分かれていますが,近畿地方はどちらの自然分布域に入っています。しかし,目と鼓膜までの距離(赤線)が鼓膜(黄〇)の直径とほぼ同じであることからニホンヒキガエルと判定しています。
アズマヒキガエルは目と鼓膜までの距離よりも鼓膜の直径が大きいという違いがあります。
また,シュレーゲルアオガエルもバックヤードで
春を待っています。
副園長 和田