飼育員ブログブログ
2021年2月7日(日)アジアゾウ舎に新しいPCW(仮)ができました!
PCW??
なかなか聞きなれない単語が出てきました・・・(^^;)
Protected Contact training Wall の略称で
人が安全に動物のトレーニングや治療を行えるように
特別に設計された柵になります。
元々このような柵とワイヤーだった部屋が・・・
このようなしっかりした造りの柵になりました!
京都市動物園では以前「直接飼育」というゾウの飼育管理を行っており
1枚目のような人が出入りしやすい構造になっていました。
そんな中,数年前に「準間接飼育」という人にとってより安全に,
動物にとってもよりストレスの少ない飼育管理を目指して変更を行い,
合わせて施設の変更も検討してきました。
ゾウたちも最初はびっくりしたと思いますが,今ではみんな慣れて
トレーニングや治療も問題なく行えるようになりました(^^)
では何故(仮)となっているかというと・・・
右の美都が鼻を出している場所のような四角いスペースですが,
本当は開閉式の窓が付く予定なんです。
残念ながら予算の都合で一度に付けることができず…
少しずつですが窓をつけたり,他の部屋にも同様の柵をつけたりと
1歩1歩施設改修を進めていく予定です。
人にとっても動物にとっても安全かつ十分な飼育管理ができるよう
これからも動物園一丸で頑張っていきたいと思います。
※PCWは京都信用金庫様からご支援いただいている「京都市動物園におけるゾウの繁殖プロジェクト」推進のための予算により制作されました。日頃からの多大なご支援に感謝申し上げます。
※PCWの設計に関しては国内外のゾウ担当者の方々に様々な知見を提供していただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
アジアゾウ担当 アラマキ