飼育員ブログブログ
2021年1月3日(日)つるし柿の行方3
今回で最終回になりますが,ご紹介するのは霊長類の仲間たちです。それぞれ受け取り方や反応が個性的でした。
ゴリラは,お父さんのモモタロウが最初でないと気が済みません。一番近くにいたキンタロウにあげようとしたら,それに気づいてキンタロウがおこられてしまいました。なので,最初にモモタロウにあげ,その後にゲンタロウ,キンタロウにあげたのですが,ゴリラたちは,口に入れてもらうのが良いみたいです。ただし,ゲンキには無視されてしまいました。残念。
チンパンジーでは,ロジャーが最初に受け取りましたが,すぐにニイニに奪われてしまいました。その後,代わる代わる受け取りに来てくれました。
お隣の老猿ホームのアカゲザルたちにもあげましたが,最初はまったく気づかず,目の前に差し出してようやく気付いて食べていました。
サル舎でも,つるし柿は好評でした。特にフサオマキザルでは食べ物に対する執着が強いのか,ガラス面からすでにガン見でした。なので,受け取るときもワチャワチャしてましたが,食べ方はクチャクチャでした。
ワオキツネザルは,警戒する気持ちの方が強かったので,柵の間に置いておくと取って食べていました。
マンドリルも,ベンケイが受け取りやすいベストポジションを占領するので,隙を見て他の子にあげました。
シロテテナガザルは,くれるならもらっておくよくらいのテンションでしたが,美味しそうに頬張っていました。
つるし柿をあげるのは同じですが,種や個体によっていろいろな違いが見られるのは面白いですね。
今年の秋までに新型コロナウイルス感染症が収束し,落ちついていたら,来園者の方と一緒に「つるし柿ワークショップ」が出来たらいいなと思います。
副園長 和田