飼育員ブログブログ
2020年11月20日(金)生物季節観測って?
皆さんは「生物季節観測」ってご存じでしょうか?
先日,気象庁がこの「生物季節観測」の種目を約9割削減すると発表されたことで知ったという方もいるのではないでしょうか?
「生物季節観測」は,1953年に気象庁が始めた観測方法で,植物季節観測と動物季節観測に分けられ,植物では発芽,開花,満開,紅(黄)葉,落葉を,動物では初見,初鳴という生理季節現象を指標としています。
しかし,環境変化に伴い季節の進み具合を判断するのにそぐわなくなったとの判断から,来年1月から現在,動物23種,植物34種で実施しているこの観測を,植物6種のみにするということです。ちなみに動物園でも,生物季節観測的なことを行っており,春はツバメの初見,夏はアブラゼミ・クマゼミの初鳴き,秋から冬はジョウビタキ・ツグミ・オオバン・キンクロハジロ・ヒドリガモ等の冬鳥の初見などの記録をしています。
皆様にとって季節を知らせてくれるものは何ですか?
副園長 和田