飼育員ブログブログ
2020年8月28日(金)勝手にお答えします(1)
鳥舎の中で作業をしていると,どこからともなく聞こえてくる来園者のつぶやき。
尋ねられてはいないけれど,ついつい答えたくなりました。
おせっかいながら,勝手にお答えします。
「カワセミって,どんなセミ?」
カワセミを知らなければ,クマゼミやミンミンゼミの仲間かなって思いますね。
クマゼミ
どんなセミがいるのだろうと思ってケージをのぞいたら,そこにいたのは小さな鳥。
虫じゃなかった…
そうです。カワセミは虫ではなく,鳥なんです。
カワセミは古くは「そにどり」や「そに」と呼ばれていました。
(そにどりは,古語辞典に載っています)
「そに」が時代を経て,そび,せび,せみと変わっていったそうです。
ということで,カワセミとは「川カワセミ」ということになります。
くどいネーミングですが,カワセミの仲間でヤマセミという鳥もいるので,生息地の名前が付けられたのかもしれません。
ヤマセミも川辺にいますが,カワセミのような平地にはおらず,山深い渓流に生息しています。(写真がなくてスミマセン)
カワセミの仲間のアカショウビンの「ショウビン」は,「そに」が,そび,しょび,しょうびんと変わっていったそうです。
「赤カワセミ」のアカショウビンです。
長くて大きなくちばし,ペタッとした足指が,カワセミ科の鳥だなぁと感じます。
カワセミ担当 吉川