飼育員ブログブログ
2020年8月23日(日)噴水池のザリガニ駆除
京都市動物園の中央には「噴水池」と呼ばれる池があります。
明治36年の開園時から117年間,琵琶湖疏水の水で園内を潤してくれています。
そんな歴史のある池ですが,数年前から外来生物が増えてしまい困っています…
その中の一つがアメリカザリガニです。
この勇ましい姿が子供たちに大人気なのですが,このザリガニはもともと日本にはいなかった生き物で,この池にもいて欲しくない生き物なのです。
そこで,毎年駆除を目的にザリガニ釣りをしています。
今年は8月22日に当日参加者を募り,約20組のみなさんにザリガニ釣りをしていただきました。
全部で100匹余りのザリガニが駆除できました。
さて,ここでお詫びがあります…
ザリガニを釣った後、みなさんにオスメスを見分けてもらったのですが,その時オスとメスを逆にお伝えしてしまったのです…
本当にすみませんでした。
当日の参加でしたので,後で訂正することもできず,この場をお借りしてお伝えします。
参加者のみなさんがこの記事を見てくださるといいのですが… u_u
ここで改めてご説明いたします。
ザリガニをひっくり返してお腹を見て見分けます。
真ん中あたりを見てください。お腹にある脚(腹肢)のうち,胸に一番近い腹肢(黒い〇印のところ)が長いのがオスで,短いのがメスです。
オ ス
メ ス
メスはその他の腹肢が長めで,卵を抱えやすくなっています。
以前のブログでも詳しく説明してありますので、こちらもあわせて御覧ください。https://www5.city.kyoto.jp/zoo/crew/crew-blog/other/20150708-15524.html
みなさんが釣ってくださったこのザリガニたちは,園内のツルたちがおいしくいただきました。
特にタンチョウはザリガニが大好きです。
きっとツルたちも喜んだと思います。
公式Instagramでもその様子をアップしていますので動画で御覧になりたい方はこちらから。https://www.instagram.com/kyotoshidoubutsuen/
参加してくださったみなさま,暑い中ありがとうございました!!
これからも,本来ここにいた生き物たちが安心して生活できる池を目指して整備していきたいと思います。
※動物園の許可なく,この池でザリガニを採ることは御遠慮ください。
種の保存展示課 タカギナオコ